8歳の愛犬ナッツがこのところ
体調を崩す(嘔吐)ので、
動物病院で詳しくエコーで診てもらったら
「残念なお知らせですが
肝臓に腫瘍があります」
診断された・・・・
犬の場合、良性か悪性かは
生検をするしかないそう
それを聞いた時、
さすがに膝がワナワナして
思わず椅子に腰を下ろた
しかし、悪性だった場合の治療は
予想できたので
「これ以上の積極的検査と治療は
望みませんので、
急変した際などフォローアップのみ
よろしくお願いします」
主治医の先生に伝えた
幸い、後日の血液検査では
末期肝臓がんでみられるような
肝不全の兆候はない
しかし、
炎症反応が極めて強い
(白血球数、CRP)
3月の血液検査もそうだった。
感染症ではない。「炎症」だ。
では、何に起因する炎症なのか?
ちょうど今読んでいる本から
ピン!と来た。
うつ(depressin)と炎症の関係
8歳のナッツはいつも
放漫なシルクに譲る習慣がる。
おやつもボールも、そして
飼い主との触れ合いも・・・・
去年から夫婦で
出かけることが多くなり
長時間留守番させることも増えた。
「待ってて!」
犬にかける言葉が増えていた・・・
5月の講演会で言った。
「我慢」は良くない!と。
我慢、頑張り過ぎ、頑固が
「がん」を生みだすと。
まさに大切な家族に
そうさせていたことに気づき
自分が情けなくなった・・・
「わかってあげていなかった」自分が
情けなく、申し訳なく
涙があふれてきた。
どんなに忙しくても
散歩には連れ出し
たまには旅行に連れて行っていた。
エサにもこだわり
漢方も食べさせていた。
かけがえのない家族という
想いは変わらない。
でも、病気になった。
それは飼い主の自己満足であり
犬の満足には
なっていなかったのだ。
空腹は満たされても
「心」は
満たされていなかったのだ・・・・
愛犬が望んでいたことは
飼い主との
時間・場所の共有
スキンシップ
それを
抗炎症作用のある
食べ物とか薬とか漢方とか
そうした手段に過ぎない物に
いくら薬剤師だからとはいえ
それで解決しようとしていた自分を
再び恥じた・・・・
今こそ、「寄り添う」時
愛犬ナッツは病気を通じて
私に、飼い主に
教えてくれたんだと思う。
人間だけではなく、犬も
体は
心がつくるんだよ~~と
(つづく)