長崎の薬局 太田東西薬局 東洋医学・漢方相談専門

「薬剤師+看取り士」漢方相談~死にたくはないけれど、死なせたくはないけれど・・・

終末期のご家族に
薬剤師の私はこれまで
言ってきました

「最後まであきらめずに
漢方での奇跡を信じて
一緒に頑張りましょう」

でも、4年前に
看取り士の資格
取得した今では

「正直、厳しい状態です
結果に重きを置かない
看病をおすすめします

最後まで何ができるか?
何をしてあげられるか?

それが今、これから
一番大切です

後悔なく最後まで
自分はやったと
自分が思えること

それが最も
尊いことです

悲しいけれど
死別を恐れず

受け入れながら
全力を尽くす

声かけ、笑顔を大切に
過ごしてみてください

家族に大切にされた>



そのことがご本人にとっても
最も尊いことでなり

死を自ら受容することに
つながりますから」

おととい、
そうしたアドバイスを
ご家族にかけました

その後、ご家族から
メールをいただきました

はっきり言ってくださって
ありがとうございました

モヤモヤしていたものが
なんだかスッキリしました

現状を受け入れながら
最後まで父に
寄り添ってみます

いかに死別を
前向きに
受け入れられるか?

いかにすれば先々
良き想い出にできるか?

「安心安穏」

当該人に
提供するだけではなく

見守るご家族にも
それを提供する

それが看取り士の
仕事でもあります

今日撮った出窓の
このお花

見て、どう思います?

シクラメンも
ポインセチアも

去年、お客様に
いただいたものです

全盛期はとっくに
過ぎていても

大切に育てています

こちらの想いは

「もうそんなに
長くはない

でも最後まで
面倒見るから
生き切ってね」

終末期の当該人に
寄り添うご家族は

“この姿勢”で
看取ってほしいと
希望します

この姿勢とは・・・

その花は
これから

栄えるのか?

それとも

枯れていくのか?

目の前の花の
「方向性」

しっかり認識しながら
寄り添う

方向性なき
看病・介護では

喪失感・挫折・後悔

猛烈に襲われます

「方向性」は
生よりも死に
確実に向かっている

それを否定せずに
しっかり認識して

今、自分が相手に
何ができるか?


認識あっての

「大丈夫!」

声かけと

認識なくして
励まし続ける

「大丈夫!」

は大きく異なります

「大丈夫!」と
励ましながら

「もう無理だろう・・・」
現実を受容する

その“矛盾”は
大いに結構なこと

その矛盾に
さいなまれる

その苦しさ
こそが

「愛」「慈愛」

なのです

医者に
「もう回復は無理です」

そう言われて
すぐにあきらめて

言われるがままに
ホスピスに送られて

コロナだからと
遠ざけられて

それも仕方がないと
あきらめて・・・

「主体性なき最後の時間」

どうか迎えてないでほしい

最後、

大切な家族を
どうしたいのか?

どういうお別れを
したいのか?

他人である医者に
決めさせては、従っては
いけません

治療成績にこだわり
医者に懇願し続ける

ドクターショッピングを
繰り返して
貴重な時間とお金を
費やし続ける

それは
おすすめしたくない

“その日”を前提にして
愛ある時間を
一緒に過ごす

最後の最後まで
手術や薬でなんとかして
もらおうじゃなくて・・・

最後の最後まで
愛を持って、笑顔で
寄り添う

私は私を最後まで
頼ってくれたお客様には

最後の最後まで
大切に寄り添っています

残念な結果になっても
ご家族から

「太田先生、最後まで
ありがとうございました」

そう言われて来たから

この仕事をきっと
続けられています

“矛盾”に苦しみながら

当該人の前では
励まし、笑顔を見せ

影では一人
悲しみ、涙する・・・

そんなあなたは
愛に満ち溢れる

人を大切にできる
素晴らしい人です

最後の最後まで

「大丈夫!大丈夫!」

「ありがとう!」

たくさん愛ある声を
かけてあげてください

安心させて
あげましょう

「方向性」
忘れずに

看取っている立場は
矛盾にさいなまれ
とっても辛いけれど・・・(涙)

どんな経験よりも
死別に寄り添った経験に

勝るものはありません

その矛盾体験こそが
あなたを確実に
強く成長させます!

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