長崎の薬局 太田東西薬局 東洋医学・漢方相談専門

「安くて美味しい」のワナ

最近上梓された本

太田東西薬局のお客様、
特に子育て中の親御さんには
必読していただきたい良本です

祖父母世代と
孫世代

<世代間ギャップ>

あまりにも価値観が
違い過ぎる世の中です

疲れる思いをして
玉ねぎを掘るよりも

スナック菓子が断然
玉ねぎより美味しいし

調理する手間もなく
袋を開けてら
すぐに食べられる

孫世代に畑の収穫の
手伝いの声をかけても

価値観の違いで
拒否されること必至

露骨に断られなくても、
「部活で忙しい」など
理由づけされる

食糧難にならない限り
「玉ねぎの有難さ」

理解されることは
ないでしょうね

安くて、美味しくて
お腹いっぱい食べられる
食品を買う

なかなか腐らない、
日持ちする食品を買う

医学がこれだけ進歩しても
病人が増え続けているのは
(医療費が右肩上がりなのは)

そうした
「食に対する無知」

漢方薬剤師という立場から
たくさん事例を痛感しています

子どもの発達障害増加について
著者は分析しています

食品添加物、
世界一の摂取国ゆえの
結果ではないか?と

食品業界は、
とにかく売れればいい


消費者の健康までは
考えていない

自分の作ったものが
誰が食べているか?なんて
興味ない

「何個、売れたか?」

無理もない現実だと
思いますが

問題は
食中毒のように

体に即時的に
悪影響が出ないということ

「チリも積もれば山となる」

知らず知らず、無意識で
摂取していた食品添加物が

ある臨界点に達した時から
体調が悪くなる


しかし
患者本人も医者も

「長年の食習慣と病気」

その2つの因果関係に
目を向けない

食品添加物が蓄積した体に
薬物治療という名の
化学薬品が処方される

自然界に存在しない
化学物質のオンパレード

愚痴を言わせてもらえれば・・・

多くの日本人は
手間ヒマかけずに
飲みづらくもなく

パクッと口にできる
保険のきく(安価な)
化学薬品を選ぶ

病院の薬よりも飲みづらく、」
煎じるなど手間がかかり

おまけに高いときたら
薬草・漢方なんて眼中にない

しかし!!!

賢い消費者たちが
国を動かしました

先月から
「納豆の表示」
変わったのはご存知ですか?

後ろの成分表記を見ない
表のデザインと価格だけで
選んでいる人たちには

全く関心ないことだと
予想されますが

これまでの

「遺伝子組み換えでない」

という表記が

「遺伝子組み換え混入防止管理済み」

「分別生産流通管理済み」

変わった

しかし、
???ですよね


私も知りませんでしたが
今までは

遺伝子組み換え大豆が
5%以下入っていても

「遺伝子組み換えではない」と
表記ができた

しかし、
消費者からの訴えで

今年4月から
100%、完全
遺伝子組み換えではない納豆しか

「遺伝子組み換えではない」

表記できなくなったそうです

つまり、
「混入防止」も「分別~~」も
完全ゼロではなく

遺伝子組み換え大豆が
全体の5%以下
混入しているということです

その経緯には

消費者サイドからの
異議申し立てがあったようで

根負けして
国が動くことになった

「たかが納豆ごとき」

そんな国民ばかりではない
ことに安堵しました

本にも書かれていましたが
食品メーカーも
売れない商品は作らない

だから、私たち消費者が
食にもっと関心を持って
賢くなる必要がある

まあ~この意見は
巷よく目にする
テーゼなのですが

この本が秀逸なのは
よく調査していることよりも

私と同じ視点を持ち
広い視野を持っていたから

こういう事例⇩
結構あるんですよ

コンビニ・ファストフード
大好き夫が全く病気をせずに、

加工食品は一切食べない
無添加主義の妻が病気がち

とか。。。。。。(^-^;

そんな奥様だけではなく、
職業柄、私も

悔しいけれど

残念だけど


それは
現実にある!(笑)

そうした夫は
合成添加物でも無毒にしてしまう
消化酵素を有しているのだろうと
著者は考察しています

食への価値観の違いで
夫婦、親子不仲になり

一家離散になっては
本末転倒

食に関心の高い人たちは
どうかこの本を

「正義本」
として読まないでほしい

著者はこう記していますが
私も同感です

コンビニ常連の夫が
病気知らずで

食生活に関心の高い妻が
病気がち

理不尽だけど
よく耳にすることです

私の考察は
「消化酵素力の強弱」
というよりも

それぞれ夫婦の
「メンタル」にある

食べたいものを
吟味することなく

好き嫌いの激しい夫が
毎日元気

一方、そんなノー天気な夫に
イライラしている妻が
心身を病んでしまう・・・・

一つ言えることは、

遺伝子組み換えか否か?よりも
何を食べるか?よりも

生きていく上で
もっと大切なことがある
ということです

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